現代人が太る理由③遺伝

太りやすさという体質はある程度遺伝する

1994年に肥満遺伝子が発見されたことにより、体に脂肪を蓄積しやすい体質、つまり太りやすさや体型が、ある程度遺伝することが判明しました。太っている人は太っている人をパートナーに選びがちで、子どもも太っているケースが少なくありません。
しかし、肥満の原因は「遺伝3割に対して環境7割」といわれています。つまり、もし仮に親から肥満遺伝子を受け継いだとしても、環境次第では太らない可能性のほうが高いというわけです。国立循環器病研究センターは、「遺伝的に肥満体質であっても、肥満は必ず予防できる」と断言しています。もし肥満遺伝子を持っているかもしれない、と感じる人は、脂質や糖質を避けた食生活や、定期的な運動の習慣など、肥満になりにくい生活を実践するように心がけましょう。それによって遺伝の影響を最小限にできるはずです。