現代人が太る理由⑥快適な室内温度

エアコンの普及で、体温調節のためのエネルギー消費が不要になった

私たち人間は、体温が高くなりすぎても低くなりすぎても生きられません。そのため、これまでの何千年・何万年もの長きにわたってエネルギーを消費しながら生存に最適な体温を保って生きてきました。しかし、最近はエアコンの普及が進み、ボタンひとつで気温や湿度をコントロールして快適な状態を保つことができるようになりました。外が暑ければ室内は涼しく、外が寒ければ室内は暖かく、生命の危機を感じることなく、とても快適に過ごすことができます。
現代を生きる私たちは、体温を適温に保つために多くのカロリーを消費する必要がありません。そのため、体温調整のために消費されていたカロリーは、もはや使い道がなくなってしまいました。そのぶん、他の運動などでカロリーを消費するべきなのですが、現代人にとって定期的に運動をするためには時間もコストも必要なのです。